GTトリプルブースターセット 総評
今回は、前回と前々回で紹介したGTトリプルブースターセットの総評記事です。
というかほぼスプリガンに言いたいことを書き殴った駄文です。時間のある方だけお付き合いください。
ロードスプリガン
強すぎるとは言いましたが、個人的に感じたのは圧倒的強さよりも「これが今の紅シュウなのか?」という不思議な感覚でした。
紅シュウがわからない人のために説明すると、シュウはアニメ「ベイブレードバースト」シリーズに登場するキャラクターの1人です。
この画像で有名ですね。CVは「カードファイト!!ヴァンガードG」の綺場シオン、「アイドルマスター SideM」の舞田類、「MCU版スパイダーマン」のピーター・パーカー(吹替)を演じている榎木淳弥さんです。
シュウは1作目「ベイブレードバースト」では主人公・バルトの幼馴染、良き友かつ最強のライバルとして登場。最強ブレーダー「四転皇」の一員でもあり、常にストイックに強さを追い求めるクールな少年でした。
しかし同じ四転皇である白鷺城ルイに完敗し、バルトと決勝の舞台で戦えず、かつバルトの急速な成長に少しずつ焦りを覚え始めます。
そして2作目「ベイブレードバースト 神(ゴッド)」では、ニューヨークのチーム「ニューヨークブルズ」に所属し活躍していましたが、フリー・デラホーヤの操るドレインファブニルに敗北しフリーに「今の神じゃ僕には勝てない」と切り捨てられます。
その後ニューヨークブルズオーナーのギルテンから「強くなりたいか」と問われ、ギルテンが裏で作り出していた最強のベイを生み出す組織「スネークピット」へと身を移し、「紅シュウは死んだ」として自らを「レッドアイ」と名乗るようになります。
しかしそれでもルイに勝つことはできず、更に自らを追い詰め自らスプリガンに身を差し出し、最強のベイ「スプリガンレクイエム」を完成させ、ルイをはじめとしたバルト達が苦戦した強敵たちをいとも容易く撃退し、バルトも撃退してみせます。
しかし最後はバルトの熱い想いに心打たれ、敗北と共に元の紅シュウへと戻りました。
そして3作目「ベイブレードバースト 超ゼツ」では、ニューヨークブルズに復帰し、墨江フブキの師匠として登場。自分と同じ道を歩みかけていた主人公の赤刃アイガを止めるために新たな力「超Zスプリガン」を提げてアイガの前に現れ、アイガを圧倒します。
スプリガンはシュウの愛機で、シュウの境遇、進化に合わせて変化、もしくは進化してきました。
2代目スプリガン「ストームスプリガン.K.U」(アニメでの登場はここから)
そんな紅シュウのスプリガンが今回再び登場すると聞いて、まず不思議に思ったことがたくさんありました。
まず、スプリガンレクイエムにかなり酷似している形態です。
スプリガンレクイエムは今まで負けてきたライバルたちすべての力を持った「全機能搭載ベイ」として登場しました。
それ以前のスプリガンはハイリスクハイリターンの側面を持ったバランスタイプベイでしたが、レクイエムはラバー搭載にタイプチェンジに左右両回転ともはや万能に近いベイだったのです。
後の超Zスプリガンはタイプチェンジ、左右両回転はそのままに超Z覚醒という新たなギミックを得ましたが、その代わりと言うべきなのかもしれませんが器用貧乏な感じに仕上がっていました。(カスタマイズすれば環境トップレベルでしたが)
その上で、今回のスプリガンを見てみましょう。
ここまでの要素で、僕の中にある仮説が浮かびました。
「ロードスプリガンは超Zスプリガンの進化ではなく、ifの姿なのではないか」
そう思う根拠としては、しっかりスプリガンではあるものの、やはりあまりにもレクイエムの要素を受け継ぎ過ぎているというところにあります。
まず、レクイエム以来のラバーが復活しました。
これは素直に喜んでいいポイントでしょう。スプリガンの特徴のアタックと持久の両立にしっかり一役買っています。
しかしどうも気になるのが、スプリガンの顔部分です。
スプリガンはだいたい右向きの顔をしていますが、レッドアイ時代の2つだけ左を向いているんですよね。(気になった方は先程の画像を見てみてください)
超Zスプリガンが出た時は闇堕ちを経てふたたび右を向いたのが成長の証だ〜なんて思っていましたが、今回また左を向いています。
そして中央の水色もスプリガンレクイエムを彷彿とさせます。
しかし再び左向きとなった表情は、超Zスプリガンのそれと同じないし酷似しています。
個人的なイメージとしては、超Zスプリガンとスプリガンレクイエムの合いの子という感じです。
ですが、スプリガンチップはハッキリと正面を向いています。
6代目ともなればついに正面を向くのもわかります。アキレスだって後継機はハッキリ前を向きましたし、ヴァルキリーだってゴッドヴァルキリー以降は正面を向いているんです。今更?と言ってもいいかもしれません。
ロードベースにレクイエムを感じ、しかしてスプリガンチップにはハッキリと進化を感じる。
このベイをシュウが使うことはおそらくないのでしょうが、どうも違和感がすごいな…と。
だとしても6代目スプリガンとしての役割はしっかり果たしているし、ドライバーのディメンションダッシュは初登場から逆ユナイトだと思っていたのですごいわかるし、何よりディメンションはアイガのドライバーなので超ゼツを経たスプリガンなのは確かなんです…それだけは、確信できる。
スプリガンだし、いいじゃん!(考えるのをやめた顔)
ドレッドバハムート
ゴッドレイヤー以来の登場となったバハムート。先述したスプリガンとは違い、かなーーーーり正統派進化を遂げました。
前代バハムート「アークバハムート」
元々アークバハムートは「ファイナルガード」と呼ばれるアビリティで、ロックの進み具合に合わせて円に近づき、防御力が向上するといったギミックを搭載していました。
しかしハッキリ変形してたか?と言われると微妙で、低速で右回転をしっかり倒すのが特徴だったように記憶しています。
それが今回、ロックの動きでハッキリと守り方が違うのはかなり高評価でした。
前半は飛び出た刃でカウンターを決め、後半は円に近づいてしっかり守る。
コンセプト通りの動きをしっかりとやるのがベイブレードにおいてなんと難しいことか。
そしてそれを実現させるカスタマイズが魅力的でした。僕は爆転シリーズのドラシエルが大好きで、ディフェンスの究極はメタルボールにありとすら思っているほどのメタルボールファンなので、オービットメタルの登場は歓喜の舞を踊りたくなったものです。
フリー回転するメタルボールの素晴らしい動きがバハムートにしっかりとディフェンス力を与えています。アトミックでもいいんですけどね。
左回転・ディフェンス・ドラゴンという今までにないコンセプトを持ったバハムート。
今回もしっかりとディフェンスに張り切っていて嬉しい限りです。
ちなみに今回のバハムートの使い手はブリント・デボイさん。CVは鳥海浩輔さん。
話題に出したアークバハムートの使い手はボア・アルカセル。CVはトリプルカウンターを決めそうな甲斐田ゆきさんです。
スラッシュドラゴン
はっきり言うと、パーツ取り以外に印象がありません。
スラッシュは優秀なベースですし、ドラゴンチップは標準的故に再録回数もとんでもないことになるのはわかってました。
滅の再録も嬉しいところです。
00も優秀なディスクですね。コアディスク界最強です。
オクタの再録は嬉しいなんてもんじゃないですよね。手に入れたかった人は多かったはず。
ただそれ以上に感想がないんですよね。
ね。
別に弱いわけではなくて、そのままである程度は相手できるくらいの力はあるんです。
ただ、他の2つに比べるとどうしても…
既存パーツしかないというもので…しょうがない。
というわけで、いろんな良いこと悪いこと言いましたが、本当にいいセットです。
各所で環境破壊セットなんて呼ばれてるだけのことはありました。
まだ始めるか悩んでいる人も、これとランチャーを買うだけで2ヶ月は遊べると思いますよ。
是非、この残りの夏をベイブレードで満喫してみませんか?
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B-149 GTトリプルブースターセット